いや、マイナンバーカードが住基カード並に体たらくなのは住基カード並な発行体制のせいであって…

news.livedoor.com

始まって1年で5%ならむしろスゴイほう。

住基カードなんて始まって10年で5%ぐらいだからね。1年あたりなら0.5%ぐらい。10倍ペース。その住基カード並の発行体制のままで全員に発行しようなんてのがそもそも無理なハナシ。運転免許証が平均5年更新とすると一年1600万~2000万枚ぐらい発行している計算だが、その6倍を1年であの発行体制で出せるはずがない。もしやるなら免許センターのようにマイナンバーカードセンターでずらっと窓口が並んでいて流れ作業処理でやる窓口が免許センターの3倍ぐらい無いと無理。5%ということは5~600万枚ぐらい発行しているということだがこれはむしろ体制の不備を考えると驚異的な数字といえる。

それでも半年から一年待ちで殺気立ってるんやで。

さらに、今回乗り切ってもまた5年後10年後に発行した枚数の更新がくるんやで!試算上は、全部発行し終わらないうちに、すでに発行した人の更新が押し寄せる…

住基カードが無効になったせいで財務省推奨のe-TAXも出来ず、その財務省直轄のカードが発行できんとはどういう了見や!税務署一揆打ち壊しぐらいの勢いやで。

通知カードさえ出せば十分と考えていた総務省財務省の一部と、e-TAX推進の財務省の一部、もっと真剣にケンカせいや!さっさと都道府県税務署内にカード発行部署でも作らんかい!年度末以外ヒマやろ!

マイナンバーカードは申請から発行まで半年どころやないで。

blog.clock-up.jp

まだ発行通知が届いていないようなので、これからだと思うが、発行通知が届いてから受け取り予約というのがあり、これまた数カ月かかる可能性がある。

発行通知が届いた時点でカードはできているのだが、パスワードの設定や本人確認の窓口時間の予約が必要なんである。これがまた詰まっている。

先の記事でも書いたように、単純計算で、うちの30万人の市で2口しか窓口がないので(しかも専用でない)ほぼビッシリ埋めても全員に渡すには30年かかる試算。

crode.hatenablog.com

これぐらい最初から予想さえできていなかったとは……リアルノマド

www.jimpei.net

先日、リアルノマドカーライフを始めるということで、少しは実践的なノウハウを期待していたのだが、実態は、先日自分がした想像の範囲内より、遥かに低レベルなところで厳しいようでした。

 

crode.hatenablog.com

先日、リアルノマドカーライフについて、アレコレ考えた記事。

このとき「水、トイレ、ゴミのインフラただ乗り」に関しては、ある程度仕方がないというか、人数が少ないうちは「想定された利用ではないが、公衆用ということを著しく逸脱しない範囲(たまたま立ち寄った人がトイレを使うのと、日常的にトイレを使う人が若干存在することで、トータルの使用量で著しい差がないぐらいの範囲)」であればまあ目をつむるのが「公衆」だから、とそこには言及しなかった。(そういう利用を区別するコストのほうが高くつく程度の利用数の範囲ならば)

なので、これを記事にすればかならず炎上するともね。

コッソリやるもんだからね。

そのかわり、定住できるのはよくて3日、どこまで図々しくても1週間が限度だろう、とも予想していた。

まあだいたいこうなるかな、と思っていたのだが、予想以上に本人の見通しの甘さを感じた記事でした。車中泊経験すらなしに乗り出した感。

夏?でギブアップ?

夏も辛いが、恐ろしいのは冬だぞ。

20万?

よくて10万、できれば5万に収めんとリアルノマドカーライフなんて無理だぞ。

 

総務省はICカードとしてのマイナンバーカードを普及させる気なんか無いよ

まず、これはICチップが埋め込まれた「マイナンバーカード」のハナシであって、国民に番号を発行する「マイナンバー」のことではないから混同しないように。

www.osstech.co.jp

AAAブログさんの最後の方に「普及させるなら仕様を~」とあるが、正直いって総務省はそもそも国民全員にICカードを普及させる気なんか無いよ。だってカードの発行に数十年かかる計算だもの物理的に。

crode.hatenablog.com

彼ら(総務省財務省)が欲しかったのはあくまで所得追跡のための「徴税番号(マイナンバー)」だけである。それと支払元の申告に番号を必要とさせる法律によってサラリーマン以外の所得追跡、名寄せによる全体把握が最大の目的であり、それ以外はめくらましである。

カードによる利便性なんてのは「徴税番号(マイナンバー)では「わかりやすい国民のための利便性」というものが一切なくなり、理解が得られないのと、予算が膨らまないので口実のための追加オプションであり、ふりかけみたいなもんだ。

ムスカ曰く「バカどもには良い目眩ましだ」

ただそれでもせっかく仕組みを整えたのなら活用する方向を考えてもいいと思うのだが「個人情報ガー」の攻撃にさらされてまったく機能していない。

本来は国民番号として複数の種類の生体情報(虹彩、静脈、指紋、DNAの一致率、必要強度によって使い分ける)をマスターとし、番号は生体情報スキャナが難しいため末端で簡易的に使えるワンタイムパスフレーズとして使い捨てするぐらいまでのシステムが望ましいと思っている。

前から何度も言ってるけど今のカーシェアリングをクルマ離れの対策とするのは不十分

カーシェアリングそのものがダメって言ってるんじゃないよ。カーシェアリング便利!素晴らしい!もっと活用しようよ!っていう話には別に何の異論もない。

ただ「クルマ離れ」と結びつけて考えると不十分ってハナシ。

 

www.yutorism.jp

なぜって?クルマ離れの要件定義の話になるけど、まあ基本的にペーパードライバー、もしくは免許なしってことでしょう?リンク先の記事では「免許保有率はそれほど低くない」ってことなんで、つまりペーパードライバーの若者をターゲットとして書いている事だと仮定してもよいと思う。

レンタカー借りたことがある人ならわかると思うけど、傷のチェックとか書類とかかなりビビるでしょペーパーなら。あれをビビらずにすっとスマートに使えるってことはそれなりの運転経験がないと厳しい。カーシェアリングは面接がない分、多少心理的ハードルは下がるとは思うけど、それでも完全新規ペーパーが人の車をパッと運転できるってのは精神的DQNだと思うよ(怖いもの知らず、運転舐めすぎって意味で)。

じゃあ、それなりの運転経験って?

まあ最低2万キロぐらい。できれば5万キロ、10万キロ走って一台乗り潰せば一人前。

で、日帰り房総で何キロ走る?まあ多くて300kmぐらいだろう。これを月一回で2万キロ行くには70ヶ月だよ70ヶ月。6年。平均速度30kmと仮定して2万キロは666時間、都内ならもう少し遅くなるから1000時間ぐらいか。1000時間って聞くと多く思えるけど、身体を使って慣れることがモノを言うトレーニングモノとしては決して大げさな数字ではない。毎日乗ってれば1年で到達する距離でもおっかなびっくりで7年も続くかね?まあ普通はないな。

なので、これらのサービスは「いったんクルマ離れ」「賢くなってクルマを手放した人たち」になら効果はある。

家の車があったり、自分で買ったり、とにかく「自由に遠慮無く使えるクルマが手元にある時期」ってのがどうしても必要なわけ。

だから田舎はクルマ離れしないよ。

家族と同居してて自由に使える車があるとか、一度は無理して持ってたけどやっぱり手放したとかの層は除外してもいい。

クルマ離れを絡めるなら、免許だけは取ったけど、田舎に戻ることもなく免許だけ更新しているような、完全新規ペーパードライバーをどうするか?って話が重要なわけ。

 この上達する期間(1000時間)がそもそも得られない人が多いから若者のクルマ離れなんて言われるわけ。この時期があった人はカーシェアリングの記事なんて読まなくても自分でレンタカーでもシェアリングでも自由にやってる。

(東京などの大都市圏で)クルマ離れを食い止める方法?んなもん無いよ。

まああるとしたら格安で運転経験が積める方法を提供することぐらいだね。それが「今の価格帯のカーシェア」だというなら、それはあまりにも楽観的すぎる。

その金額出して2万キロ走れる層ならそもそも買える。(1000時間=月2回一日おでかけ≒12時間×83ヶ月≒カーシェア約80~100万円)いつでも買えるけど賢いから買わない層は除外していいんだよ。

ぶっちゃけ30万円の中古車に月5万円維持経費がかかっても1年(12ヶ月)でポイする覚悟で2~3万キロトレーニングするならおそらく同じ費用分のカーシェアでがんばるよりずっと効率よく実りあるトレーニングになるだろう。この1000時間100万円をどう買うか?って違いだけだ。もっと気合入れて半年で練習カーは手放す!という意気込みならもっと安くあげられる。(人生的に損か得かは問題じゃないよ。カーシェアと同じ練習量を確保するという条件での比較)
ま、クルマ離れというのは「その1000時間100万円は出せないし出す気もない出すメリットも感じない」ってことなんだが。メリットを感じさせるというのはあまりに主観に依存するし、必要時間は減らないので、客観的に可能な手段は「100万円をどこまで下げられるか?」「100万円が出せる台所事情になる」しか存在しない。そしてその可能性のある手段ですら今のところ有効な方法はない。

この手の「これで解決!」みたいなメソッド記事十把一絡げでだいたいそうだけど、デキる子なら出来る、って話で虚しいんだよ。

できない子をどうするか?ってのが大事なんだ。そしてそれがとても難しい課題だから解決できないわけで。

リアルノマドカーライフについてアレコレ妄想する。

刺激を受けたのはこの記事。

www.jimpei.net

リアルノマドカーライフ、これ、何度も妄想で考えたことがある。別に自分探しとか、プロブロガーとか、そういうのではなく、あくまで家賃が払えない状態に陥ったり、住む家をなくした時に「ややマシな路上生活者」としてどこまでやれそうか、という危機想定のシミュレーションとしてだ。

車上生活と路上生活は紙一重だ。

これぐらいの前提で想定をした。

  1. 収入は10万円以下。5万円ぐらいでも耐えられること。
  2. 車はある、ある程度の装備品はあって、すぐに買い換え費用がないものとする(炊事、洗濯、睡眠、着替え、身の回り、電源、ソーラーパネル自家発電etc)
  3. 非合法前提は原則ナシとする(車検切れ、車庫証なし、悪質な無断駐車等。まあ、純粋にサバイバルモードまで行けばそうも言っていられないだろうが…)

 

で、だ。

・登録をどうするか。

まず、公道を走るための登録。家がない前提の場合、これが大問題。まず車庫証の確保だ。これは自宅から2km以内という制限がある。つまり(自分名義の)クルマを買うときに住民票は必須で、そこから2km以内なわけだ。実家に広い敷地がある場合はそこを車庫証として確保することができるが、所有者は実家居住者の名義でないと難しい。実家など頼れる存在があったとしても、そこに十分な駐車スペースがなければ車庫証は発行されない。月極駐車場であれば証明書の発行を検査することはそんなに無いが、自宅で申請した場合、警察は基本ちゃんと検査に来る(外から見るだけだが、敷地に入らないとわからない場合は声をかけられることがある)なので住所だけではダメなのだ。ここで登録ののためのダミー駐車場を有料で確保する場合、その経費は痛い出費となる。実家など住所を貸してくれるツテがそのへんユルい田舎ならまだいいが、都市部の実家だとかなり難易度が上がる。

家を失う前にすでにクルマ持っている場合、そうそう車庫証再検査なんてものは行われないので、まあ登録駐車場が解約されたからといってそれほどシビアに捉える必要はないが、一部イリーガル状態に陥る危険がある。また車を乗り換える必要が出てきた場合は再度この問題にぶち当たる。

軽自動車の場合、本当に田舎であれば、車庫証なしで登録できる地域がある。実際の住民より遥かに多いクルマが登録されていることがあり「車庫飛ばし」として問題になった。まあ田舎はゆるい。しかし田舎に頼れるツテがある場合のみ有効な話だ。(普通登録車はかなり厳しいはずだ)

 

・どこに停めるか

これが最大の問題だ。実家が田舎で広い敷地があってそこに停めているなら単なる敷地内家出でしかなく、真のノマドへの道は険しい。

また、家賃よりはぐっと安い居住地確保手段として駐車場を借りる手はあるがここで問題がある。基本借りるためには住所がいるのである。住所不定に貸す人はなかなかいない。まあ交渉して保証金を積み、保証人を立てればなんとかしてくれる大家もいるかもしれないが、管理会社を経由していることがおおいので相当苦労するだろう。

では、常に移動すると言っても、仕事をしたいなら毎日はかなり困難でやはり3日以上は滞在することになるだろう。地方に行けば出入り自由な駐車場がある大きなスーパーなども多いが、連続駐車はやはり目立つ。毎日、いや半日単位で移動しないとすぐ警告だ。ましてやキャンピングカーはすごく目立つ。

山間部や海沿いなら、けっこう停められれそうなところはあるが、それでもやはり人の目というのはどこにでもあり、3日も定住していると不審がられる。限度は2泊だろう。

コイン駐車場を借りることはできるが、それは経費もかかるし(地方でも24時間100円ってところはあまりない。最低ラインで300円)その場所で店を広げる(キャンプみたいにテーブル広げるとか、洗濯物とか、煮炊きとか)も厳しい。借りられる場所だけに人目があるからだ。そもそもそんなことやっていい、と謳っているところはないからね。禁止じゃないからやっていいでは、禁止になるだけだ。

結局毎日常に移動し続ける必要があり、移動はできるが基本は家として使う!という手段で短期定住を考えるとなかなかにハードルが高い。


・郵便物

はい、これがまたまた大問題。基本日本という国は郵便物が届く人間を国民として扱うため、これが不達となると憲法はともかく行政的には国民として扱われない。郵便物を受け取ってくれる拠点は必要である。私書箱も今はなかなか開設が難しく経費もかかる。また重要物の扱いは微妙である。逆に言えば郵便物を確保できるのなら、それはある程度ペーパー住所とすることができる(ほぼイリーガルだが…)

 

・寒さ暑さ

車中泊した人間でないとわからないだろうが、よほど断熱のしっかりしたボックスでないかぎり車中の寒さと暑さはハンパではない。夏はまあ夜しか居ないのならなんとかなるだろうが、冬の寒さは本当に凍死するかという世界。沖縄ぐらいならまあいいだろうが…

 

・では…

経費面と法的面をクリアするとしたら、実家、兄弟親戚など、ある程度頼れる存在の定住地を住所として確保した上で、その近所(車庫証の事を考えると2km圏内が基本)自分のサテライトルームとして駐車場を借り(買えるなら買ってもいいけど…)そこを拠点として寝起きし、基本デイタイムは出かける前提ならなんとかなるだろう、という感じだ。

次点として、ものすごく劣悪でもいいから格安で家を借り、その2km圏内で駐車場を確保することだ。住所と郵便物を確保できるのならほとんど住めなくてもいいから格安、駐車場も2km圏内で安い、そういった案件を確保できればかなり実現度は高い。ただ相当劣悪な物件との比較でも、クルマというのは劣悪な家と大差はない(相当豪華なキャンピングカーでないかぎり)。また経費面でいえば劣悪でも家があるのならクルマを確保する分だけ余計に経費がかかる。あれ?クルマ手放してその経費で家に住んだほうがマシじゃね?本末転倒だ。

 

・結局のところ…

ノマドは滅びぬ!何度でもよみがえるさ!
人は家から離れては生きられないのよ!

 

そういう意味で真のノマドとなることは、例えキャンピングカーを所持していても難しい。ライフスタイル、ファッションとしてのノマドにはなれても、真の家なき子(クルマあり子)になることは、本当に難易度が高い。

お金がないから路上車上生活というわけにはどうもいかなさそうだ。あくまで、本拠地とお金があって「ホテルぐらしの代わりのクルマぐらし」ぐらいが実情としては限界だろう。やはり真のノマドというよりは、みなしノマド、名ばかりノマド、にしかなりえぬ。

ロサンゼルスのように、雨が少なく気候が年中安定していて、駐車場と家賃の格差がものすごく、シェアハウスの文化があって住所貸しがある程度やりやすそうな感じで、郊外に出ればあるていど車上生活に文化的理解がありそうで…といった背景があるならもう少しやりやすそうだ。

  という脳内シミュレーションでした。