録画サーバーPCの省エネ化

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録画サーバPCはほぼ24時間稼働なので、冷暖房を使わず変動が少ない9月10月で使っていなかった前月比と前年比を比較すると、約40kW/月、額にして電気代は900円程度かかっていることがわかった。消費電力としては、40kW/月=1200W/日=50W/hとなる。一般的に消費電力とはW/hなので、30W×2玉の蛍光灯つけっぱなし、裸電球つけっぱなし、LED電球4個ぐらいつけっぱなし、ぐらいの感覚だ。

平均50WというのはデスクトップPCとしてはまずまず普通というか省エネなほうに入るだろう。

それでも、ソニーの「nasne」は待機で約10Wと言われている。それに比較するとやはり40~50Wは多い。せめて20~30Wに抑えたい。

まあ一日のウチ、フルパワーで動くのはエンコード時の2~3時間ぐらいで、20時間ぐらいはアイドル運転の待機なわけだ。削るならアイドル待機電力である。

サーバーはこのソフトと、ジャンクで買ってきた小型デスクトップPC(DELL SFFサイズ)、PX-W3PE、使わなくなったtorneB-CASカード、200円のカードリーダー、でとりあえず動いている。

チューナーカードがPCIex1でLowProfileなので、今流行りのNUCが使えないのはハードの制限としてある。

またソフトにはちょっと制限があって、起動ドライブでは2TB以上使えない、ということだ。なので2TB以上使いたければ起動用に別途小型HDDを用意する必要がある。本体が小さく基本はHDDが1台なので、スリムドライブDVDを外してそこに2.5インチHDDをマウントして、あまった1TBの3.5インチHDDを録画領域用にしている(将来2TB以上にしたい)

が、

実際動かしてみて、TSデータを残さないのであればエンコードされたHD解像度MP4ファイルなら1TBでも30分×3000番組は録画できる。1500時間=2ヶ月も録画したところで見ようがないので2TBの壁を超える必要はないと考えた。残しておきたいのであれば他のストレージに移すほうが常時電源ONよりいいはずだ。

それで、パーツ別に検討していくと、現在は

アイドル待機時
CPU(Core i5-2400)20W
HDD(2.5インチ+3.5インチ)10W+5W
電源&マザーその他もろもろ 5W

ぐらいだろう。

もともとスモールフォームファクタなPCで電源も200W無いぐらいなのでここを削ると苦しい。あまりに省エネを最優先なATOM系だとエンコードが厳しいのもあるし、せっかくジャンクパーツメインで安く揃えた環境を数百円の電気代のために買い換える費用がかかりすぎると本末転倒だ。

仮に電気代を半分にできたとしても、450円×12ヶ月で5400円ぐらい。買い物自体が遊びを含むとしても1万円以下が妥当だろう。

1.CPUをCore i5から同世代同プラットフォームのCeleronPentium Gに。
i5-2400はTDP95W級である。CeleronのG530なら、TDP65W、実測では省エネのT35Wクラスと変わらないらしい。おそらくアイドルでは10Wぐらいまで抑えられるのではないか?中古では1500円前後で売られておりこれなら問題ない。

2.HDDを2.5インチ1台に。
CPUは憶測なのでわからないが、はっきりしているのはHDDである。3.5インチは10W、2.5インチや5Wぐらいという測定結果がある(これは電源ユニットの電力なので、HDD単体スペックではもっと低い)3.5インチを1個減らせば10W下がる。
起動ドライブを兼ねるので、2TB以下の最大サイズとなると1.5TBである。

幸い、1.5TB製品は厚さが標準の12.5mmを超える製品が多く、人気がない。つまり安い。こちらとしてはデスクトップPCに積むのだからまったく厚みは問題がない。調べると7000円前後である。

この2つを合わせると1万円以下となり、ネタ+省エネ費用でなかなかよさそうである。