ミニマリストはカンバン方式ライフ

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文明的生活に背を向けて、『俺、私かっこいい!』みたいな方が多いが文明的生活があるからこそ、ミニマリストという生活スタイルが確立できていることを今一度確認してほしい 

 そうなんだよね。ミニマリスト(の多くのブログ)に何がイラっとするかというと、この矛盾した事実から目を背けているんじゃないかということ。

ミニマリストというライフスタイル自体は良いと思う。

ただ「文明生活謳歌してます」って言ってくれないと。

ミニマリストロハスライフのファッション用語的親和性は絶大だが、それゆえロハスという言葉の欺瞞性がそのままミニマリストに直撃する。

必要なもののストックを全て近隣社会インフラに依存するということは、トヨタ式生産方式の代名詞のカンバン方式(雑な物言いであることは自覚した上で)にあるような「在庫もたない生活」だよね。いわば。

カンバン方式が優れていることは、21世紀になってもまだ持続できていることからも実証されているので、ミニマリストがダメというわけではない。ただそれが出来るのは「多くの下請けを食わせていける」という圧倒的経済力があり、それに答える産業城下町構造あってのこと。

なので、不慮の事象による在庫ショートの際には即、事業継続困難に陥ることは毎年のように発生する生産停止を見ても明らか。(もちろんショートに陥るリスクより効率を取っているし、ある程度の対策も平行しているが)

ミニマリストロハスというカッコイイ言い方は気に入らない。カンバン方式生活と呼びたい。

 

そうそう、前エントリで書いた「キャンピングカー生活」も近いニオイがするよね。あれも「自由な暮らし」は「全国津々浦々に張り巡らされたインフラ」あっての楽しみとしてのモノ。その自覚は欲しい。道路1m、パン1個、ネジ1個、ナイフ1本、シャツ1枚たりとも自然には湧いてこないんだ。