雑誌連載という負荷選抜機能を持てないなろうラノベの難しさ。
マンガ雑誌もジャンプ以外は赤字、それでも続けている理由は「それがないと作家が育たないから」とビーム編集長がそのようなことを言っていた。
定期的な締め切りがないとかけない、というのはどうしてもある、もちろん例外はいるし、締め切りも破ることもあるが、それでもあることに意味があると。
ラノベもスニーカーなど雑誌形態でやっているところもあるが、これだけ巻数が増えてしまっては、記事にあるような「なろうで拾って、書けなくてもスケジュールがあるから編集部でリライト」は起こりうるだろうし、その比率が増えるのはわかる。
マンガはまだ主流では雑誌システムが存続しているが、WEBコミックのみの物も増えてきており、なろう系ラノベに近い状態のものも出てきていると思う。文章と違ってコスト的にリライトがやりづらいというのはあるだろうけれども、リライト専門の下請けみたいなシステムが確率すればそれはそれでいいんじゃないだろうか。
この記事も「編集者が手弁当でやっている」から問題なのであって、「なろうラノベ手直し専門のライター」とか出てきたら、それはそれで商売になりそうだ。
というか、昔から見えないだけで、そういう感じの「ゴーストリライター、名称は編集部員」はいるんだけれども…(笑)
この問題は「編集者が手弁当で」やっている編集部が問題なのであって、リライトも含めてあらかじめ計画して人員予算が確保されていれば問題ない話である。有名レーベルクラスになれば、書けるけれども今仕事がない作家というのはけっこうこういう事で稼いでいたりもする。
次の問題はあまりにこんな雑な出版で粗製乱造されすぎて、市場そのものが崩壊することだろう。まあでも崩壊という「誰のせいにも出来ない」状態にならないと、誰が市場全体のために自分から撤退するんだ、って「矜持で飯が食えるか問題」ってのは、うなぎでもなんでもそうなんだけど。