オタク差別はあるが、人権問題としての「差別」として扱う域には達していない

「オタク差別」を【ある/ない】の二元で白黒つけるの無理だと思うんだよね。

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「差別」の定義を、とりあえずリンク先のものとしてみると

1.「差別」とは、「本人の努力によってどうすることも出来ない事柄で不利益な扱いをすること」をいいます。

2.一方で「差別行為」とは

差別発生のメカニズム
差別が起きるのは、人々の心の内にある予断と偏見に起因するといわれています。

『予断と偏見』

「予断」とは、
前もって判断することで、あることに対して、事実を確かめないで自分のもつ過去の経験、知識、記憶などの範囲で判断することです。自分のイメージにあう場合はその事実を好意的に受け入れますが、合わない場合には否定してしまいます。

「偏見」とは、
ある種の集団や対象に対して、何ら合理的な根拠なくして、人々が示すステレオタイプ化した非友好的な態度や考え方をいいます。
ある集団に属している人を一人ひとりの個性や特性で見るのではなく、集団をまるごと否定的に見てしまうことです。例えば 「ユダヤ人はお金にきたない」「黒人は怠け者」「同和地区出身者はこわい」など根拠に基づかない考え方などがあげられます。
誤った予断や偏見の度合いが強くなると、差別意識となり、これが行為として現れた場合が差別となります。
また世間体意識や旧来からの因習や迷信によって差別意識をもつ場合もあります。

 

この「予断と偏見」については「オタクの扱いで発生しうる」事柄ではある。

つまり、1ではないが2ではある、ことを「差別」とするのか、というのは現状難しい。オタクはなってしまうものではあるが「本人の努力によってどうすることも出来ない事柄で不利益な扱いをすること」とまでは言い切れないからだ。生まれつきの容姿はオタクとは直接関係がないからだ。多少の相関をあるかもしれないが、決定的因子とはいえない。
そのため「オタクに対する差別的行為はあるが、人権問題として取り扱う「差別」の域には達していない」、というのがこちらの見解だ。