軽トラ、用途によりけり
イケハヤさんがクルマブログになってる…ちょっとカンドー。
軽トラってのは、かなりマニアックな部類で実は同じキャリィでも4WDでもミッションだけでなく色々あんのよ。
ここで重要なのは、下の方にある動力伝達装置とギアレシオ。
本当にスタックするようなぬかるみを走行したことないとわからないと思うけど、目的によって本当に色々アンのよ。それでいてオールマイティーな答えがない!そこが難しい。
泥道でのスタックは、基本的にタイヤが大事。
軽トラの場合、どれぐらい荷物を積むかによっても変わってくる。
イケハヤさんは泥道のスタックを気にしているようだが、その点で行くと、3ATはたしかに燃費も悪いし、加速も悪いし、重い荷物を載せた際の痛みも激しいから軽トラとしては避けられがち。
しかし未舗装の泥道をゆっくり走る、というだけならトルコンというのは実に良い働きをしてくれる。非力なエンジンをMTで走らせるにはそれなりの技量が必要だし、クラッチも痛む。
副変速機付きウルトラローでも、メーカー標準のMTでのマッドクローリングは難しく、2:1のウルトラローでは不足で、トレイル用なら4:1、競技用になれば100:1なんてものもある。
この場合の用途で必要なのは「エンジンのパワーバンドを維持したまま、歩くより遅く、できれば3000rpmで最低時速は1km/hぐらい。遅ければ遅いほど良い」が欲しいのだ。
通常の乗用車だと、エンストしないパワーバンドが出る1500rpm以上で、10kmより遅く走るのはじつは難しい。ウルトラローが付いていてやっと5kmぐらい、軽トラなら3kmぐらいいけるかな?
これをカバーしてくれるのがトルコンだ。エンジンを回してもクラッチよりはるかに滑りつつ動力を伝達してくれるので2000rpmぐらい回せる。もちろんトルコンオイルは痛むがスタックよりましだ。
AGSなどクラッチを一瞬で焼くだろう。軽トラにはこれを助けてくれるマッドテレーンタイヤも付かない。自分でチェーンのようなマッドカバーを付けるのが普通だからだ。
道がないイケハヤランドの足として使うためで、AT免許で、荷物が少なく、未舗装路メインでスタックを気にするならば、この場合3ATの4WDがベストチョイスだったと思われる。
とにかく、貴重な資本をこんなに目的を絞らず変わったチョイスに投入して本当にイケハヤランドは完成するのだろうか…
彼は失敗すると思うけど、この方向性は応援したい。
イケハヤさんが未開の地を買って「イケハヤランド」みたいなのを作ろうとしているらしい。クルマ選びから草刈機にいたるまで、全部最初からやらなくてもわかるでしょうという失敗を全力で体当たりして実体験してしまうあたり(しかも移住してそこそこ経つのに)「これが若さか…」という感じですが、これからの田舎のあり方として方向性としては応援したいのです。
これから限界集落を含め、いままでは経済成長でなんとかなってきたが、今後は難しいという土地が増えると思うのです。難しいというのは、上下水、電気、道路、通信(郵便含む)、教育、医療という最低限のインフラを行政が責任をもって整備くれるエリアがだんだん狭くなる、いや狭くしていくべきだろうということです。田舎のポツンとあるような家に住んでいても、とりあえず電気はあって、そこまでの道は最低限ながら整備され、学校には通え、救急車は時間はかかるかもしれないけど来てくれる、数ヶ月に一回でもくみ取りには来てくれる、そういう体制があったから貧乏でも一応田舎に住むことができていたわけです。これは目には見えないけど大変な一人あたりコストです。集まって住んでいれば一人あたりのコストが下がるのです。こういうコストを負担できる余力がなくなっていく、というのがこれからでしょう。
しかし、そういうインフラがなくても、自力で道を作り、維持し、移動手段を確保し、水は井戸や川など、下水は自力で流行りのバイオなんとかでも肥溜めでもやりくりし、電気は工事代を負担して引いたり、流行りの自然エネルギーオフグリッドでもいいし、学校や病院は自力でそこまで移動できる体制を確保し、通信も無線でも有線でも自前で費用を負担して整備する、治安すら自警する、そういう「自前の体力、財力、インフラ整備力のある人間」もしくは「インフラを必要としない人間」なら住んでもいい、いやそういう人しか住めない土地が限界集落から「行政外区」になっていくしかないのかなと思っています。
その代わり、行政外区に住むということは税金の恩恵を受けないということでもあるのだから、その分安くする、自由度が上がるといったトレードオフになるでしょう(ドローン飛ばし放題、小型飛行機からクルマまでナンバー無しでやり放題とか)そういう社会になったとき、果たして自由を求めて人は外区でやっていけるのか? そういう実験として彼の試みは興味をそそられます。
ただ、彼は失敗すると思いますが。
いや、マイナンバーカードが住基カード並に体たらくなのは住基カード並な発行体制のせいであって…
始まって1年で5%ならむしろスゴイほう。
住基カードなんて始まって10年で5%ぐらいだからね。1年あたりなら0.5%ぐらい。10倍ペース。その住基カード並の発行体制のままで全員に発行しようなんてのがそもそも無理なハナシ。運転免許証が平均5年更新とすると一年1600万~2000万枚ぐらい発行している計算だが、その6倍を1年であの発行体制で出せるはずがない。もしやるなら免許センターのようにマイナンバーカードセンターでずらっと窓口が並んでいて流れ作業処理でやる窓口が免許センターの3倍ぐらい無いと無理。5%ということは5~600万枚ぐらい発行しているということだがこれはむしろ体制の不備を考えると驚異的な数字といえる。
それでも半年から一年待ちで殺気立ってるんやで。
さらに、今回乗り切ってもまた5年後10年後に発行した枚数の更新がくるんやで!試算上は、全部発行し終わらないうちに、すでに発行した人の更新が押し寄せる…
住基カードが無効になったせいで財務省推奨のe-TAXも出来ず、その財務省直轄のカードが発行できんとはどういう了見や!税務署一揆打ち壊しぐらいの勢いやで。
通知カードさえ出せば十分と考えていた総務省財務省の一部と、e-TAX推進の財務省の一部、もっと真剣にケンカせいや!さっさと都道府県税務署内にカード発行部署でも作らんかい!年度末以外ヒマやろ!
マイナンバーカードは申請から発行まで半年どころやないで。
まだ発行通知が届いていないようなので、これからだと思うが、発行通知が届いてから受け取り予約というのがあり、これまた数カ月かかる可能性がある。
発行通知が届いた時点でカードはできているのだが、パスワードの設定や本人確認の窓口時間の予約が必要なんである。これがまた詰まっている。
先の記事でも書いたように、単純計算で、うちの30万人の市で2口しか窓口がないので(しかも専用でない)ほぼビッシリ埋めても全員に渡すには30年かかる試算。
これぐらい最初から予想さえできていなかったとは……リアルノマド
先日、リアルノマドカーライフを始めるということで、少しは実践的なノウハウを期待していたのだが、実態は、先日自分がした想像の範囲内より、遥かに低レベルなところで厳しいようでした。
先日、リアルノマドカーライフについて、アレコレ考えた記事。
このとき「水、トイレ、ゴミのインフラただ乗り」に関しては、ある程度仕方がないというか、人数が少ないうちは「想定された利用ではないが、公衆用ということを著しく逸脱しない範囲(たまたま立ち寄った人がトイレを使うのと、日常的にトイレを使う人が若干存在することで、トータルの使用量で著しい差がないぐらいの範囲)」であればまあ目をつむるのが「公衆」だから、とそこには言及しなかった。(そういう利用を区別するコストのほうが高くつく程度の利用数の範囲ならば)
なので、これを記事にすればかならず炎上するともね。
コッソリやるもんだからね。
そのかわり、定住できるのはよくて3日、どこまで図々しくても1週間が限度だろう、とも予想していた。
まあだいたいこうなるかな、と思っていたのだが、予想以上に本人の見通しの甘さを感じた記事でした。車中泊経験すらなしに乗り出した感。
夏?でギブアップ?
夏も辛いが、恐ろしいのは冬だぞ。
20万?
よくて10万、できれば5万に収めんとリアルノマドカーライフなんて無理だぞ。
総務省はICカードとしてのマイナンバーカードを普及させる気なんか無いよ
まず、これはICチップが埋め込まれた「マイナンバーカード」のハナシであって、国民に番号を発行する「マイナンバー」のことではないから混同しないように。
AAAブログさんの最後の方に「普及させるなら仕様を~」とあるが、正直いって総務省はそもそも国民全員にICカードを普及させる気なんか無いよ。だってカードの発行に数十年かかる計算だもの物理的に。
彼ら(総務省、財務省)が欲しかったのはあくまで所得追跡のための「徴税番号(マイナンバー)」だけである。それと支払元の申告に番号を必要とさせる法律によってサラリーマン以外の所得追跡、名寄せによる全体把握が最大の目的であり、それ以外はめくらましである。
カードによる利便性なんてのは「徴税番号(マイナンバー)では「わかりやすい国民のための利便性」というものが一切なくなり、理解が得られないのと、予算が膨らまないので口実のための追加オプションであり、ふりかけみたいなもんだ。
ムスカ曰く「バカどもには良い目眩ましだ」
ただそれでもせっかく仕組みを整えたのなら活用する方向を考えてもいいと思うのだが「個人情報ガー」の攻撃にさらされてまったく機能していない。
本来は国民番号として複数の種類の生体情報(虹彩、静脈、指紋、DNAの一致率、必要強度によって使い分ける)をマスターとし、番号は生体情報スキャナが難しいため末端で簡易的に使えるワンタイムパスフレーズとして使い捨てするぐらいまでのシステムが望ましいと思っている。